脳卒中、親戚の人にいたことがある気がする。
え?梗塞ですか?出血ですかって?
そんなのわかんないよ・・・!って人のために

脳卒中って何?患者さんと家族に知ってほしいこと

脳卒中(のうそっちゅう)は、脳の血管が詰まるか、破れることで起こる急な脳のトラブルです。
命に関わることもありますが、早く気づいて早く治療すれば助かる可能性はぐっと上がります。
だからこそ「知っているかどうか」がとても大事になります。


脳卒中には3つのタイプがあります

🧠① 脳梗塞(血管が詰まる)

一番多いタイプ。
血のかたまり(血栓)が脳の血管をふさいで、脳に血液が届かなくなる状態。

💥② 脳出血(血管が破れる)

高血圧が続いて血管が弱くなり、破れて出血するタイプ。

🌋③ くも膜下出血(動脈瘤が破裂)

突然バチッと血管が破れて大出血するタイプ。
「経験した人は一生忘れない“人生最大の痛み”」といわれるほど、激しい頭痛が特徴。


こんな症状が出たら、一秒でも早く救急車を!

どれか1つでも当てはまれば、迷わず119。
脳は待ってくれません。

  • 【顔】顔の片側がゆがむ、笑うと左右差が出る
  • 【腕】片方の腕や脚に力が入らない
  • 【言葉】ろれつが回らない、言葉が出ない、理解しにくい
  • 【頭痛】突然の激しい頭痛(特にくも膜下出血)
  • 【めまい】ふらついて立てない
  • 【視野】片方が見えにくい、二重に見える

迷ったら「気のせいじゃない?」じゃなくて、“念のため”が命を救う


治療は時間との勝負

特に脳梗塞は、**発症から4.5時間以内なら血栓を溶かす薬(tPA)**が使えます。
8時間〜24時間以内なら、つまった血栓をカテーテルで取る治療(血栓回収)が可能なこともあります。

つまり――
「病院が速かったかどうか」で未来が変わる」
これは大げさでも何でもない、医学的事実です。


脳卒中の原因は?予防できる?

多くは生活習慣に関連しています。逆に言えば、自分で減らせるリスクが多いということ。

  • 高血圧(最大の原因)
  • 糖尿病
  • 脂質異常症(LDLが高い)
  • 喫煙
  • 飲みすぎ
  • 不整脈(特に心房細動)

これらをコントロールすると、脳卒中のリスクは驚くほど減ります。


今日からできる予防法

いやいや、難しいことは言わない。
ほんの少しの積み重ねで十分リスクは減らせます。

  • 血圧をこまめに測る(朝・夜の習慣に)
  • 野菜を“ひとつかみ”多く
  • 揚げ物は“毎日” → “週2回くらい”へ
  • 毎日30分、ゆっくり歩く
  • タバコは…できれば卒業(これは本当に効果絶大)
  • 病院での定期チェック

できるところから、ゆるく・長く。


脳卒中を経験した方へ

「もう前みたいに戻れないの…?」
そんな不安があって当然です。

でも、安心してください。
リハビリの力は本当にすごい。
今は昔より格段に回復できる時代です。
早く始めれば、できることは増えていきます。

できないことではなく、**今日できるようになった“小さな前進”**に目を向けてください。


最後に:脳卒中は“予防できる病気”です

脳卒中は突然やってきます。
でも、備えていれば怖さは大きく減らせる。

医療の力と、あなたの生活の工夫。
この2つが合わされば、脳卒中は決して“運任せ”な病気ではありません。

あなた自身が未来の脳を守る主人公です。

Leave a comment

Trending